脱臭・悪臭の消臭対策
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オゾンガス薫蒸脱臭とは
オゾンのもつ強力な酸化力を利用して、対象臭気成分を酸化分解して無臭化します。
オゾンは塩素の6倍、フッ素に次ぐ強い酸化力をもっています。
しかし、不安定な物質で酸素に戻ろうとしますので、残留性がないことが利点となっています。
オゾンガス薫蒸の方法
- 脱臭作業エリアを密閉した状態とする。
- VOC対策の場合には、家具の扉などを開けておく。
- オゾンガス発生機を設置し稼働させる。
- オゾンガス濃度を測定してガス濃度を調整する。
- 一定時間放置する。(通常15分〜2時間)
- 換気を行う。(換気具合を考えて10分から30分換気する。)
- 上記を一日に数回繰り返し、それを数日間実施する。
- 終了時にオゾンガス濃度を測定し、安全であることを確認する。
注意事項
※オゾンガス薫蒸作業中はエリア内立入り禁止となります。
※臭気を発生するような芳香剤などは、除去しておきます。
※小動物や植物は、作業エリアから出しておきます。
オゾンについて
オゾンは太陽光に含まれる紫外線によって、空気中の酸素が反応して
自然界にも存在する物質です。
日差しが良く当たる場所では0.01〜0.04ppm程度のオゾン濃度があります。
オゾンには臭気があり、一般的に0.04ppm位でオゾン臭といった青臭いニオイを感じます。
なかには0.01ppmでニオイを感じる人もいます。そのため、老健施設などでオゾンガスを
常時利用する場合には、このオゾン濃度の管理と臭気や殺菌のバランスをとることが必要です。
また、オゾンガスは人体に有害ですから、有人環境下の利用では特に注意が必要となります。
オゾンガス薫蒸の注意点
オゾンガスは、産業衛生学会から安全に使用する基準が設けられています。
それは、1日8時間にて週40時間の軽作業労働の場合、その作業環境許容濃度を
0.1ppmと定めています。
しかし、無人のエリアの脱臭作業の場合には、状況を見て0.3〜0.7ppm位までの
オゾン濃度で管理して利用します。その際にオゾンガス薫蒸エリア内に入室する時は、
オゾンガスを吸着する溶接用の活性炭マスクやゴーグルを着用し安全に留意します。